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お墓のQ&A

お寄せいただくご質問の中から代表的なものについてお答えします。
 

Q. お墓を建てる時期は?

お墓を建てる時期に特に決まりはありませんので、いつ建ててもいいというのが答えです。
一般的には百か日、一周忌などの忌日にあわせてというケース、あるいは春秋のお彼岸やお盆などの行事にあわせてという場合が多いようです。
また、最近では寿陵(じゅりょう)といって、生前にお墓を建てる人も増えています。

Q. 寿陵(じゅりょう)とは何ですか?

生前にお墓を建てることを寿陵(じゅりょう)と言い、寿命を永らえるという意味で大変縁起がよいことです。
一部では生前にお墓を建立するとすぐに人が亡くなるといった俗説がありますが、これはまったくの誤りです。
ただ、まだお骨がないため、公営の霊園などでは寿陵ができないところもあります。
寿陵の場合、墓石に書かれる戒名は朱文字で記入されます。これは朱色がお祝い事の色とされているためです。

Q. お墓の後継ぎの決め方は?

お墓や仏壇は祭祀財産といって、その承継者(相続人)の決め方は民法に定めがあります。
それによると、まず慣習によって承継者を決めることが認められています。また、前もって親が承継者を指定していた場合は、その承継者が最優先されます。
しかしそれでも承継者が決まらない場合は、家庭裁判所による調停の決定に従うことになります。また、祭祀財産の相続人は一人を原則としています。

Q. 一人娘が嫁いだ場合、お墓の後継ぎになれないの?
嫁いで姓が変わった娘さんでもお墓の後継ぎになることはできます。
最近では墓石に両家の姓を彫刻する「両家墓」を認めているところもあります。
また、お墓の後継ぎがない場合は、永代供養墓、あるいはお寺やその本山へ納骨して永代供養してもらう方法等があります。
Q. キリスト教ですが、菩提寺のお墓に入れますか?
キリスト教でも、他宗教でも菩提寺のお墓に入ることはできます。
ただし、その菩提寺の宗旨で決められた儀式典礼に従わなければなりません。法要等を営む時にキリスト教の儀式や他宗教の儀式を行うことはできませんのでご注意下さい。
Q. お墓の仕組みって、どうなっている?

日本の伝統的なお墓の和型では基本的な構造に決まりごとがあります。
 
和墓の構造: 塔婆立て、墓碑、香炉、墓誌、玉砂利、階段、根石、五輪塔、外柵、物置台
 
和型のお墓では仏教の考え方がその形に反映されており、3つの石で構成されます。
一番上は「仏石(ほとけいし)」で棹石(さおいし:天石)とも呼ばれ、この部分に仏の格の文字を刻みます。
仏石に刻む資格のある文字は、仏の名前(南無阿弥陀佛・南無妙法蓮華経など)、梵字などの仏種子(ほとけしゅじ)、戒名、法名などです。
仏石の下が「人石」です。仏石の仏や祖先を支える相続者であり建立者の施主名を刻むので「人石」といわれ、この石に建立者・建立日などを刻みます。
そして一番下が「地石」です。この3つの石で「天・人・地」を形成しています。

Q. 永代使用権って何?

一般には墓地を購入するといった表現がされますが、土地を買うわけではありません。
購入するのは墓所を使用する権利で、このために支払う費用を永代使用料といいます。
お墓を購入するためには、まず墓所の永代使用権(その土地にお墓を建てて遺骨を埋葬し使用する権利)を購入することが必要になります。
永代使用権を購入されても土地の所有権を得たわけではないので、土地を第三者に貸したり、売却したりする事はできません。
永代使用権には期限がなく、後継者のいる限り代々にわたって受け継がれていくことになります。

Q. お墓にかかる費用は?

お墓にかかる費用は、永代使用料、墓石代、管理費に分けられます。
墓石代には墓石(付属品などを含む)の費用のほかに工事費がかかります。
墓石の値段は石の大きさと種類で数十万円から数百万円以上といわれますが、価格が高ければ品質が良いとは一概に言い切れません(石の種類が希少なものほど高価)。
管理費とは墓地にある施設の維持・管理などに要する費用で、毎年支払うことになっています。
管理費は長期に渡って支払われていない状態が続くと、使用権を取り消される要因にもなるので忘れないようにしましょう。

Q. 石材店の選び方は?
お墓の購入は一生に一度あるかないかのことですから、信頼のおける石材店を選ばなければなりません。
「石材店はどこも同じ」という見方もありますが、決してそんなことはありません。
次のチェックポイントを確認してみましょう。
 

  • 要望や事情をよく聞いてくれるか?
  • 質問の答えや説明の内容は十分か?
  • あいまいな表現や回答はないか?
  • 過去に手がけたお墓を見せてくれるか?
  • 見積書の内容は詳細か?
  • 見積書の説明にあいまいな点はないか?
  • 見積書を上回る請求の可能性はないか(あれば、理由は明確か)?
Q. 好きな形でお墓を建ててもいいですか?

お墓の形に関する決まりはありませんので、建てる人の感性や価値観に合ったデザインで作ることができます。
画一的な従来型のお墓よりも自分らしさを大切にしたオリジナルデザインのお墓を好む人も増えてきています。

Q. お墓を建てる時に準備するものは?
1.故人の戒名(法名)、俗名、死亡年月日、行年(享年)を調べておきます。
  位牌や古い墓石も参考になります。
2.家紋のコピー
3.施主・建立年月日の設定
4.印鑑
Q. 埋葬の時に準備する書類は?

下記の必要書類と印鑑(認印)をご用意ください。

  • 埋火葬許可書、改葬許可書(市町村役所発行)はたは分骨証明書
  • 永代使用承諾証(権利証)
  • 埋葬届(霊園発行)
Q. お墓を移転したいのですが?
一度埋葬したお墓を他のお墓に移すことを改葬(かいそう)といいます。
この場合には法律の規定による手続きが必要です。
申請用紙の記入方法などは当店または市区町村役場の該当窓口でご相談下さい。
Q. 実家のお墓から分骨したいのですが?
埋葬されている遺骨の一部を移すことを分骨(ぶんこつ)といいます。
分骨の場合、現在遺骨を保管している墓地管理者から証明書を受けて下さい。
Q. お墓にローンはあるの?

墓地や墓石の購入に当たってはローンもあります。
最近では寿陵の増加とともに、メモリアル(建墓)ローンをお使いになる方が増えてきております。
ローンでお墓を建てること自体、決して悪い事ではありません。当店にお気軽にご相談下さい。

Q. お墓を建てると節税になるの?
不動産の売買や相続には、不動産所得税、固定資産税、相続税がかかりますが、お墓(永代使用料・墓石工事料)にはそうした税金はかかりません。
親が亡くなり遺産を受け継いだ人は相続税を払う事になりますが、親が生前に建てたお墓は相続税の対象外です。
親が亡くなってから建てるお墓の費用は、相続の時点では課税対象の遺産に含まれているので税金がかかります。
こういった点で、寿陵は節税にもなるのです。

有限会社 佐竹石材店

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